データ入力の困り事、くせ字
データ入力の仕事を始めて、最初に戸惑うのは、くせ字との戦いです。
実際本当に判読のつかない文字を書く人がいて、これが入力のロスタイムにつながってしまいます。
まあ「0(ゼロ)とO(オー)」や、「1(いち)とI(アイ)」、「1(いち)と7(なな)」、「3(さん)と8(はち)」、「ツとシ」「ヅとジ」などはよく出現するものですから、慣れればデータの前後から判断することはある程度できます。
問題は達筆(とでもいいましょうか)な方のくずし字というか走り書きのような文字です。これは本人にしか読めないなと思えるほどのものが存在します。
特に若い人は活字や文字を簡略化した新字しか見たことがないという人も多いことでしょう。年配の方が書いたと思われるものはこのようになかなか読めないケースがあったりします。
しかし、データ入力を専門とするタイプテックのオペレータは、散々こういう経験をしてきています。経験を積むことで「この文字はこれだ」と一瞬のうちに判断して入力できるようになっていきます。
言わばAIを身に着けたOCR機器ともいえるでしょう。それも相当精度がいいわけです。